世界で一番軽い鋳物ホーロー鍋のUNILLOY(ユニロイ)は2014年春より販売している鋳物ホーロー鍋です。
鋳物ホーロー鍋といえば、ルクルーゼやバーミキュラ、ストウブなどがよく知られていると思います。
この記事では、他のホーロー鍋と比較しながらユニロイの鋳物ホーロー鍋をご紹介していきます。
目次
ユニロイとは
まず、ユニロイを知らない方にユニロイとは?ということをご紹介します。
ユニロイの製造販売をしている企業・株式会社三条特殊鋳工所(SANTOKU)は、新潟の燕三条の高品質鋳物メーカーです。

そんな時にフライパンを作るオファーがあったのです。
最初は100個作れば80個ダメになってたそう。
でも薄いフライパンを作ることを諦めずに、失敗してもずっと頑張っていたのです。
100個のうち80個がダメだと考えずに、20個も成功したのだとポジティブマインドで300回ほど繰り返し繰り返し作り続けてやっと成功!
鍋の端同士の薄さが合わないので砂型を精密に作らなければいけないという困難があったそうです。
下町ロケットを地で行く感じの企業ですよね。
元々4〜6ミリの薄いものが得意だったので頑張り続けられたのです。
ユニロイの特徴
- 世界一薄い2mmの鍋
- 素材をおいしくする
- ガスとIHで使える
- 色んな調理法ができる
- 強度がある
- 不要な鍋を引き取ってくれる
薄くて熱伝導がいいので火が通りやすくて素材が美味しくなります。
薄いのが良いというのは素材に熱が均等に回りやすく、短時間で美味しく仕上がるのです。
余分な水分を鉄が吸ってくれるので野菜はしゃきっと、麺類はもちもちと美味しく仕上がります。
ガスとIHの両使いというシーンでも使いやすいです。
炒める、煮込む、炒め煮、焼く、茹でる、オーブンに入れて調理(20cm、24cmフライパンも取っ手が短いのでそのままオーブンに入れられます。)、上からのバーナー調理、炊飯もできます。
他社のホーローは強度のない材質を使っていてユニロイは強度があります。
他社のホーローは鉄が割れることがあるが、ユニロイのホーローは鉄が割れることはない自信があるようです。
環境に配慮して、購入した時に要らなくなった鍋を送り返す伝票が入っています。
送り返すと最適な処理方法をしてくれます。
最初は弱火、中火で調理を始めて、後から強火にすることができます。
ユニロイのホーローでは色が変わるのを避けるためには、無水調理はやらない方がいいです。
ユニロイとルクルーゼとバーミキュラとストウブの比較
価格の比較
22cmのキャセロール・ココット鍋で比べてみます。
ルクルーゼのシグニチャーココットロンド 33,000円(税抜)
バーミキュラのオープンポットラウンド 28,000円(税抜)
ユニロイは定価販売しかしていませんが、他社のホーロー鍋はセール価格で買うこともできますので一概に定価の比較をしても意味はないのでしょうけど・・・^^;
ユニロイが定価販売しかしない理由は後述します。
重さの比較
こちらも同じ22cmで比べます。
ユニロイとル・クルーゼとストウブを比べるとユニロイの卯の花は2.7kg、ル・クルーゼは3.7kgと1kgも重さが違います。
ストウブは4.6kgとかなり重いですね。
ル・クルーゼやストウブは調理中も重さを感じますが、特に洗う時に水を入れてひっくり返す時が1番重いですね。
そのため棚の奥にしまい込んでなかなか使わなったりする人が多いのだそう。
まあ、重さなんて関係ない!ってほどバキバキに筋肉がある女性は別ですが・・・
重さ以外にもユニロイが優位に立つポイントは沢山あります。
薄さの比較
こちらはルクルーゼとユニロイの薄さの比較です。
上の画像がユニロイで、下がルクルーゼの鍋を切った断面です。
拡大するとよく分かります。
熱伝導の比較
他社ホーロー鍋とユニロイの鍋でお水の沸騰時間で比べてみました。
こちらの画像ではまだどちらも沸いていませんが、ユニロイのほうが1分ほど早く沸きました。
ユニロイの価格と保証制度
ブランドイメージを大切にしているので、セールはせず定価販売です。
ただ、公式サイトではホーロー鍋では珍しい3年間の保証制度です。
購入時に2,500円を支払うと、お客さんの過失であってもどんな小さな傷でも半額で商品が買えるというもの。
ユニロイの鍋は楽天、アマゾンでも買えますが保証がありません。
↓こちら公式サイトで購入すれば保証をつけることができます。
UNILLOY(ユニロイ)の公式サイト
※注意※
ホーローはヒートショック(急激な温度が上がると)で欠けるそう。
一般的なホーロー鍋はホーローで鉄を挟んでいて熱は鉄にしか伝わらないので膨張してホーロー部分が割れたりするのだそう。
気をつけてください!
ユニロイでは0.0何%かは割れました、という人もいるらしいですが、ほんの極少数。
ユニロイのホーロー再加工サービス
ユニロイのホーロー鍋は、他社ホーロー鍋と同じく表面がつるつるしているので焦げ付きやすいのは欠点。
あとは硬い調理器具でキズが付きやすいのです。
でもご安心を!
ユニロイではホーローの再加工サービスがあるのです。
ユニロイのホーロー鍋には耐性は10年と書いてありますが、30年位は平気で持つといいます。
それでも傷が付いたり、色が変わったりした場合には全く違う色のホーロー再コーティングをお願いすることもできるのです。
中も外も再加工ができます。
鋳物ホーロー鍋の色について
ル・クルーゼやの赤は人体には悪いカドミウムで色付されています。
美しい赤色を発色させるには硫化カドミウム以外ではできません。
技術コンサルタントの管理のもと、細心の注意を払って色付がされているとは言いますが、気になる人は赤色は避けるほうが無難ですね。
硫化カドミウムは食べ物に触れる部分でなければ使ってもいいとされています。
ル・クルーゼ、バーミキュラ、ストウブなどは使っていますが、ユニロイは使っていません。
ユニロイは日本製で、日本の昔の鍋に近いともいえます。
ユニロイは蓋と勘合する部分にホーローが乗っていますが、他社は乗っていないので経年劣化で勘合部分が錆びるのです。
ユニロイの鍋はお洒落
ユニロイの鍋は、お洒落で優れたデザインの商品がもらえるレッドドットアワード、グッドデザイン賞も取っています。
ユニロイの鋳物ホーロー鍋はくろがね(マットブラック)が1番人気です。
マットブラックは初心者にもおすすめ!
鍋の外側はツルッとしていますが、蓋の内側に多少凸凹があるので焦げ付きにくいのです。
人気のマットブラックの他にも、ホーロー鍋らしいきれいな色のラインナップもあります。
ただ、先程も説明しましたとおり赤やオレンジ、黄色などのホーロー鍋を作るのに必要なカドミウムは使用していませんので全て淡いパステルカラーになっています。
女性が好きな色合いだと思います。

取っ手にはユニロイのロゴが入っています。
マットブラックの他にも光沢のある黒もあります。

フライパンは全部で20cm、24cm、26cmの3サイズ。
フライパンの持ち手も楽しいカラーが。
この画像の赤、黄色、黒の他にブルーもあります。

フライパンの底はツルツルしています。
ユニロイの鍋の手入れ方法
鍋の中の汚れには、重曹と水を入れてブクブクと沸騰させると取れやすくなります。
毎日のお手入れはまめに、お料理が終わって熱が冷めたらすぐに洗うこと。
たまにスポンジに重曹を付けて洗うなどをすれば汚れが取れやすいようです。
ユニロイで現在出ているのはSSCというフライパンです。
10月半ばにユニロイブランドのフライパンが出るそうで、こちらも楽しみですね。
(2.5mmの暑さのフライパンで29cm大で1.4kg、28cm大で1.6kg)
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